
連続増配株の選び方|財務指標で見る注目ポイントを徹底解説
By Staff | 2025-06-01
Category: 配当成長投資
「配当が毎年増える安心感が魅力な連続増配株」ですが、実際にどの銘柄に投資するか迷う方も多いはずです。
実は 配当だけを見て選んでしまうと失敗するケース も少なくありません。
企業の財務状態や成長性 をしっかりチェックすることで、より「長く安心して持てる」銘柄を選ぶことができます。
今回は、初心者でも押さえておきたい財務指標の注目ポイントをわかりやすく解説します。
そもそも「連続増配株」とは?
連続増配株 とは、毎年配当金を欠かさず増やし続けている企業のこと。
例:
- 米国の Dividend Aristocrats(25年以上連続増配)
日本でも 花王 や 三菱UFJリース などが有名です。
👉 連続増配株の基本と魅力についてはこちらの記事も参考にしてください:
「【初心者向け】連続増配株とは?魅力と投資するメリットを徹底解説」
連続増配株選びで確認したい財務指標とは?
1️⃣ 配当性向(Payout Ratio)
配当性向 = 配当 ÷ 純利益
目安 → 50〜70%程度 が理想。
高すぎる場合(80〜100%超) は、利益が減った年に増配が難しくなります。
2️⃣ フリーキャッシュフロー(Free Cash Flow)
利益があっても現金がなければ配当は払えません。
フリーキャッシュフロー(FCF)が安定 or 増加傾向 にある企業は、配当の持続性が高いです。
3️⃣ 売上高と利益の成長率
長期的に 売上と利益が成長している企業 は、増配の余力が豊富。
成長が鈍化している場合、将来の増配ペースが鈍る可能性もあるので要注意。
4️⃣ 負債比率(Debt-to-Equity Ratio)
借金が多すぎる企業は、将来利払いが重くなり配当余力が減る可能性があります。
目安 → 同業他社と比較し「適正水準」かどうか確認。
5️⃣ ROE(自己資本利益率)
ROE = 純利益 ÷ 自己資本
ROEが高い企業は、効率的に利益を生み出せている証拠。
競争優位性が高い銘柄の判断材料にもなります。
その他+αで見たいポイント
- 配当利回り(高すぎる場合は逆にリスクあり)
- 連続増配年数(年数が長いほど企業の信頼度が高い傾向)
セクターの特性(公益・生活必需品などは景気耐性が高め)
財務指標をチェックする際のコツ
✅ 1年だけでなく3〜5年の推移を見る
✅ 一時的な赤字や特別損失に惑わされない
✅ 信頼できる情報源を使う
- 会社四季報
- 各社のIR資料
Morningstar など
まとめ
連続増配株は、 配当が増える魅力+財務の健全性が重要。
今回ご紹介した:
- 配当性向
- FCF
- 売上・利益成長
- 負債比率
ROE
などを確認することで、 安心して長期保有できる銘柄 を選ぶことができます。
ぜひ少しずつ指標の見方に慣れて、ご自身のポートフォリオに取り入れてみてください!
マーケット概況
最新記事
カテゴリー
タグ
個別株 ETF 基礎知識 インデックス投資 成長株 配当株 米国債 PLTR NVDA AMZN AVGO MSFT META AAPL GOOGL TSLA NFLX UNH GS AMD COIN IBM INTC OKLO IONQ
投資忍者 プロフィール
米国株の投資情報、個人投資家向けの投資戦略、米国株式投資関連情報などを配信しています。
「企業の業績と株価は長期的に統一する」という考えで、米国株の長期的投資をしています。オプション取引では短期的には市場はランダムに動くと考えて取引しています。
元米国不動産アナリスト。米国MBA保有。海外生活約25年。個人投資家兼オプショントレーダー。