
暴落時でもインデックス投資を続けるべき理由【長期投資の視点】
By Staff | 2025-08-12
Category: インデックス投資
株式市場の暴落は、投資家にとって精神的な試練です。
ニュースやSNSで悲観的な情報があふれ、投資をやめたくなる瞬間もあるでしょう。
しかし、長期的に見れば、暴落時にインデックス投資を続けることは資産形成において非常に重要な戦略です。
暴落は株式市場の自然なサイクル
株式市場は過去何度も暴落を経験してきました。
- 2008年のリーマンショックではS&P500が約50%下落
2020年のコロナショックではわずか1か月で約30%下落
しかし、その後市場は時間とともに回復し、過去最高値を更新してきました。
暴落は予測が難しく、避けることもほぼ不可能です。
長期投資家にとっては「付き合うべき現象」と考える方が合理的です。
暴落時に投資をやめることのリスク
暴落時に慌てて売却すると、安値で資産を手放すことになります。
さらに、暴落後の急回復を逃すと、長期の投資成績に大きなマイナス影響が出ます。
米国の調査では、過去20年間で最も上昇した10日間を逃すだけで、年平均リターンは約半分に低下すると言われています。
投資の成否を分けるのは「市場を予測すること」ではなく、「市場に居続けること(Time in Market)」です。
暴落時こそ積立のチャンス
暴落時は株価が安くなり、同じ金額でより多くの口数(株数)を購入できます。
ドルコスト平均法を続けることで取得単価が下がり、将来の回復時にリターンが大きくなります。
例えば、コロナショック時に毎月積立を継続した投資家は、数か月後の急回復で大きな含み益を得ることができました。
長期投資の視点で見る暴落
投資期間が10年、20年ある場合、暴落は長い投資人生の中で一時的な谷に過ぎません。
複利効果は「売らないこと」で最大化されます。
暴落時に投資をやめると、この複利の雪だるま効果が止まってしまいます。
長期チャートを見れば、過去の暴落も今では小さな下落にしか見えません。
暴落に備えるためのメンタルと戦略
- リスク許容度の見直し:暴落時でも耐えられる資産配分を設定
- 資産の分散:株式だけでなく債券や現金も保有
情報に振り回されない:暴落時は過剰なニュース消費を避ける
これらの準備があれば、暴落時でも落ち着いて投資を継続できます。
まとめ
暴落は投資家にとって避けられないイベントですが、長期的な資産形成の妨げになるのは「暴落そのもの」ではなく、「暴落時の誤った行動」です。
歴史が示す通り、売らずに持ち続けることがリターンの最大化につながります。
市場が荒れるときこそ、冷静さと一貫性が求められます。
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投資忍者 プロフィール
米国株の投資情報、個人投資家向けの投資戦略、米国株式投資関連情報などを配信しています。
「企業の業績と株価は長期的に統一する」という考えで、米国株の長期的投資をしています。オプション取引では短期的には市場はランダムに動くと考えて取引しています。
元米国不動産アナリスト。米国MBA保有。海外生活約25年。個人投資家兼オプショントレーダー。