
長期で見る米国インデックス投資のリターンはどれくらい?【過去データと複利効果】
By Staff | 2025-08-11
Category: インデックス投資
米国インデックス投資は「長期で見ればプラスになる」とよく言われますが、実際の数字はどれくらいなのでしょうか。
ここでは過去データや複利シミュレーションをもとに、20年以上の長期投資でどの程度のリターンが期待できるかを確認します。
過去の長期リターン実績
米国株式市場の代表的な指数であるS&P500は、過去30年間(1994〜2023年)で年平均約9〜10%(配当込み、インフレ調整前)のリターンを記録しています。
インフレ調整後では**年平均約6〜7%**程度ですが、それでも銀行預金や債券を上回る成長率です。
例えば、2000年に投資を始めた場合、リーマンショックやコロナショックを経ても、20年以上保有すれば大きく資産は増加していました。
期間ごとのリターンの違い
株式市場は短期的に大きく変動しますが、投資期間が長くなるほどリターンは安定します。
- 5年間:平均リターンにばらつきが大きく、マイナスになる場合もあり
- 10年間:大半のケースでプラスに収束
- 20年以上:過去データ上、ほぼすべてのケースでプラス
これは、長期になるほど市場の一時的な下落が平均化され、リスクが低下するためです。
複利効果のシミュレーション
仮に**年平均7%**で運用した場合、
- 100万円を一括投資 → 20年後:約3.87倍(約387万円)
毎月3万円を積立 → 20年後:約1,470万円
複利効果は「雪だるま」のように時間とともに加速します。リターンが再投資されることで、資産の増え方は直線ではなく曲線的に伸びます。
インフレと為替の影響
米国株インデックス投資は米ドル建ての資産を持つため、為替リスクがあります。
- 円安時:円換算でリターンが増加
円高時:円換算でリターンが減少
また、インフレは名目リターンを目減りさせます。
例えば、年平均リターン7%でもインフレ率が2%なら、実質的な購買力の増加は5%程度になります。
長期投資で意識すべきポイント
- 短期の値動きに惑わされない:暴落時に売却すると複利効果が損なわれます
- 低コストの商品を選ぶ:信託報酬の差が長期では大きな差となる
定期的なリバランス:資産配分を維持し、リスクをコントロール
まとめ
米国インデックス投資は、過去データ上、長期で保有すれば高いリターンを得られる可能性が高い資産運用手法です。
短期の相場変動に振り回されず、複利の力を活かすことで、将来の資産形成をより確実なものにできます。
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投資忍者 プロフィール
米国株の投資情報、個人投資家向けの投資戦略、米国株式投資関連情報などを配信しています。
「企業の業績と株価は長期的に統一する」という考えで、米国株の長期的投資をしています。オプション取引では短期的には市場はランダムに動くと考えて取引しています。
元米国不動産アナリスト。米国MBA保有。海外生活約25年。個人投資家兼オプショントレーダー。