
QQQ・QQQM・国内NASDAQ100 ETF徹底比較|選び方ガイド
By Staff | 2025-08-20
Category: インデックス投資
米国株投資の中でも特に人気の高い指数が「NASDAQ100」です。
AppleやMicrosoft、Amazon、NVIDIAといった世界を代表するハイテク企業を中心に構成され、近年の米国市場の成長をけん引してきました。
このNASDAQ100に投資できる代表的なETFが「QQQ」ですが、実はQQQ以外にも同じ指数に連動するETFが存在します。
本記事では、QQQを中心にQQQMや日本国内のNASDAQ100 ETFも含めて比較し、日本人投資家にとってどの選択肢が適しているかを整理します。
NASDAQ100指数とは
NASDAQ100はNASDAQ市場に上場する時価総額上位100社(金融を除く)で構成される株価指数です。
構成比率の大半をハイテク株が占めており、成長性の高さが最大の特徴です。
- 主な構成銘柄:Apple、Microsoft、Amazon、NVIDIA、Meta、Alphabet(Google)
- 過去10年の成績:S&P500を大きく上回るリターンを記録
- ボラティリティ:値動きは大きく、下落局面では急落する傾向あり
QQQとは
- 正式名称:Invesco QQQ Trust
- 設定年:1999年(長い実績)
- 信託報酬:0.20%程度
- 世界最大級のNASDAQ100 ETFで、運用総額・流動性ともに圧倒的
QQQはNASDAQ100に連動する最も有名なETFであり、米国でも日本でも多くの投資家が利用しています。
流動性の高さからスプレッドが狭く、短期売買から長期投資まで幅広く使えるのが特徴です。
日本の証券会社でも購入が容易で、NASDAQ100投資といえばまずQQQが候補に挙がります。
QQQM:低コストで長期投資向け
QQQMは2020年に登場した新しいNASDAQ100 ETFで、QQQと同じ指数に連動します。
- 信託報酬:0.15%(QQQより低コスト)
- 流動性はQQQほど高くない
- 長期保有や積立投資に向いたETF
短期取引のしやすさではQQQに劣りますが、長期的な資産形成を目的とするならQQQMの方が効率的です。
国内ETF(1545・2568など)
日本市場にもNASDAQ100に連動するETFが上場しています。
- 1545:NEXT FUNDS NASDAQ100連動型上場投信
- 2568:MAXIS NASDAQ100 ETF
特徴は以下の通りです。
- 日本円で取引できるため為替取引が不要
- NISA口座で利用しやすい
- 信託報酬は米国ETFより高め
- 運用総額や流動性は米国ETFに比べて小さい
「為替を気にせず投資したい」「NISAを活用したい」という投資家に適しています。
共通点と違いの整理
共通点
- いずれもNASDAQ100指数に連動
- 構成銘柄や基本リターンは同じ
配当利回りは0.5〜1%程度と低め
違い
- QQQ:知名度・流動性が圧倒的、ただしコストやや高い
- QQQM:低コストで長期保有向き、流動性はQQQに劣る
国内ETF:円建て・NISAで使いやすいが信託報酬は高め
過去のリターン実績
NASDAQ100の成績は非常に優秀です。
2014年から2024年までの10年間でQQQの年率リターンは約+17〜18%と、S&P500の+11〜12%を大きく上回りました。
もし2014年に100万円をQQQに投資していた場合、2024年にはおよそ500万円以上に増えていた計算になります。
QQQMや国内ETFも指数に連動しているため、基本的に同じリターンを実現します。違いが出るのは信託報酬や為替の影響です。
日本人投資家が注意すべきポイント
- 為替リスク:米国ETF(QQQ、QQQM)はドル建てで為替変動の影響を受ける
- 税制:米国ETFは米国10%源泉徴収後に日本課税 → 外国税額控除の手続きが必要
- 配当再投資:米国ETFはDRIPが利用できず、配当は現金受け取り
- NISA活用:国内ETFは為替不要でシンプルにNISAに対応
どのETFを選ぶべきか?
- 流動性・売買のしやすさ重視 → QQQ
- 長期保有・積立重視 → QQQM
- 円建てで為替を避けたい → 国内ETF
いずれを選んでもNASDAQ100の成長を取り込める点は共通しており、投資スタイルや口座環境に合わせて選択するのが最適です。
まとめ
- QQQは世界で最も有名なNASDAQ100 ETF
- QQQMは低コストで長期投資に向く
- 国内ETFは円建て取引とNISA活用が強み
いずれも指数は同じなので、投資家のスタイルや環境で選び分けるのがポイント
FAQ
Q1. QQQとQQQMのリターンに差はある?
A. 基本的に同じ指数に連動するため大差なし。差は信託報酬程度です。
Q2. 国内ETFを選ぶメリットは?
A. 為替を気にせず円建てで取引でき、NISA口座でも使いやすい点です。
Q3. NASDAQ100はリスクが高い?
A. 値動きは大きいですが、過去10年はS&P500を上回る成長を示しました。
Q4. 配当はどのくらい?
A. 年間0.5〜1%程度と低めで、キャピタルゲイン重視のETFです。
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投資忍者 プロフィール
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「企業の業績と株価は長期的に統一する」という考えで、米国株の長期的投資をしています。オプション取引では短期的には市場はランダムに動くと考えて取引しています。
元米国不動産アナリスト。米国MBA保有。海外生活約25年。個人投資家兼オプショントレーダー。