
チャウダー・ルールとは?初心者向け使い方と優良配当株の選び方を徹底解説
By Staff | 2025-06-02
Category: 配当成長投資
配当株投資をしていると、**「高配当だけど将来性が不安」という銘柄に出会うことがあります。
そんなときに役立つのが「チャウダー・ルール」**です。
この記事では、チャウダー・ルールの考え方・メリットと、狙うべき株・避けたい株を初心者向けにわかりやすく解説します。
チャウダー・ルールとは?
チャウダー・ルールは、配当利回りと配当成長率(DGR)を合計して銘柄を評価するシンプルなルールです。
■ 計算式
配当利回り(%)+ 配当成長率(通常5年平均DGR%)
- 一般的に、合計12%以上が目安とされます。
■ ルールの由来
このルールは、米国の配当成長投資家「Chowder」氏によって考案されました。
Chowder氏は、投資情報サイト「Seeking Alpha」の配当成長コミュニティで活躍していたことで知られています。
彼は「配当利回りだけでなく、今後の配当成長も加味して株を選ぶべき」という考え方を広め、多くの配当成長投資家から支持を集めました。
なぜチャウダー・ルールが使われるのか?【ロジック・考え方】
配当株投資では、単純な高配当株に偏ると、将来的な成長力や減配リスクを見落としがちです。
一方、成長株は無配当や低配当のケースも多いため、安定収入を狙う配当投資家には向きません。
チャウダー・ルールは、**「現在も魅力的な配当があり、かつ今後の配当成長も期待できる株」**を見つけるのが目的です。
結果として:
✅ 配当再投資時の複利効果が高まる
✅ インフレ耐性のある配当成長を狙える
✅ 減配リスクの高い株を避けやすい
チャウダー・ルールが狙うべき株・求める銘柄
✅ 特徴的な銘柄イメージ
- 配当貴族・配当王の中でも成長性の高い銘柄
- ROEが高く、キャッシュフローが安定している企業
配当方針が明確(毎年配当を増やす意志がある)
✅ 具体例
- P&G(PG)
- ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
- ホームデポ(HD)
- マクドナルド(MCD)
コカ・コーラ(KO)
チャウダー・ルールが避けたい株
❌ 高配当だが成長がない株(配当トラップ)
- 一時的に株価下落→高配当に見える銘柄
例)一部のエネルギー株、通信株、REITの一部など
❌ 配当性向が高すぎる株
配当性向が90〜100%超 → 減配リスクが高い
❌ 配当成長率が低い・マイナス成長
1〜3%未満の低成長 or 減配傾向にある銘柄
❌ 財務が弱い企業
- 負債比率が高い
フリーキャッシュフローがマイナス
活用時の注意点
- 過去の配当成長率は未来も続くとは限らない
- DGRは通常5年平均が使われるが、1年・3年DGRも確認すると精度UP
セクターによって適正なチャウダー数値が異なる
例)公益株は10%前後でもOKの場合あり
まとめ
チャウダー・ルールは、配当利回り+成長性を重視したバランス型の株選びルールです。
- 高配当トラップを避けたい人
- 将来的なインフレ耐性も考えたい人
配当再投資を活用して資産形成したい人
こうした方に特に向いています。
本サイトの「連続増配株リスト」では、**チャウダー数値(Chowder #)**も確認できますので、ぜひスクリーニングにご活用ください!
マーケット概況
最新記事
カテゴリー
タグ
個別株 ETF 基礎知識 インデックス投資 成長株 配当株 米国債 PLTR NVDA AMZN AVGO MSFT META AAPL GOOGL TSLA NFLX UNH GS AMD COIN IBM INTC OKLO IONQ
投資忍者 プロフィール
米国株の投資情報、個人投資家向けの投資戦略、米国株式投資関連情報などを配信しています。
「企業の業績と株価は長期的に統一する」という考えで、米国株の長期的投資をしています。オプション取引では短期的には市場はランダムに動くと考えて取引しています。
元米国不動産アナリスト。米国MBA保有。海外生活約25年。個人投資家兼オプショントレーダー。