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定期積立投資(ドルコスト平均法)とは?メリット・デメリットと始め方を解説

By Staff | 2025-08-14

Category: 投資の基礎知識

「株やETFを買いたいけれど、いつ買えばいいのかわからない…」という悩みは、投資を始めたばかりの人によくあるものです。

 

特に米国株市場のように価格の変動が大きい場合、購入のタイミングを狙おうとしても思うようにいかないことが多いでしょう。


そんなときに有効なのが、**定期積立投資(ドルコスト平均法)**です。

 

この方法は相場の上下に左右されず、一定のペースで資産を積み上げられるシンプルな手法です。

 


 

2. ドルコスト平均法の仕組み

 

ドルコスト平均法とは、一定額を定期的に投資することで、平均購入単価を平準化する方法です。

 

たとえば毎月2万円ずつ同じ銘柄を買うと、株価が高い月には少なく、安い月には多くの株を買うことになります。


このようにして、長期的に見ると購入価格がならされ、短期的な価格変動の影響を軽減できます。

 

英語では Dollar-Cost Averaging(DCA) と呼ばれ、米国でも広く使われている投資手法です。

 


 

3. メリットと心理的効果

 

この手法の最大の魅力は、投資のタイミングを気にしなくてよいという点です。

 

価格が下がっても「今は買い時だろうか…」と悩まずに、自動的に買い続けることができます。

 

また、相場の急落時でも「安くたくさん買える」という心理的な安心感を持てるため、途中でやめてしまうリスクを減らせます。


さらに、長期的な積立は複利効果を最大限に活かしやすく、将来の資産形成に大きな力を発揮します。

 


 

4. デメリットと注意点

 

もちろん、万能な方法ではありません。

 

上昇相場が長く続く場合は、一括でまとめて投資したほうが結果的に高いリターンになることもあります。

 

また、成長が見込めない銘柄を積み立て続けても資産は増えにくく、場合によっては減ってしまうこともあります。


重要なのは、成長性のある資産を選び、無理のない金額で継続することです。

 


 

5. 実践のステップ

 

まずは投資対象を決めます。

 

米国株のS&P500に連動するETFや、長期的な成長が期待できる個別株、または投資信託が選択肢になります。

 

次に、毎月積み立てる金額を設定します。

 

これは生活費や必要な貯金を差し引いたうえで決めるべきです。


証券会社の自動積立サービスを利用すれば、購入の手間を省き、半ば「放置」しながら投資を続けられます。

 


 

6. どんな人に向いているか

 

ドルコスト平均法は、相場の短期的な動きに振り回されたくない人、投資の知識や経験がまだ浅い人、そして給与などから毎月一定額を投資に回せる人に向いています。

 

特に米国株やグローバル株式のように、長期的な成長が見込める市場で効果を発揮します。

 


 

7. まとめ

 

定期積立投資(ドルコスト平均法)は、投資初心者にとってだけでなく、経験者にとっても有効な長期戦略の一つです。

 

鍵となるのは、「長く続けること」と「適切な資産を選ぶこと」です。

 

時間と継続の力を味方につけ、将来の資産形成を着実に進めていきましょう。

 

 

 

Tags: 基礎知識
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投資忍者 プロフィール

米国株の投資情報、個人投資家向けの投資戦略、米国株式投資関連情報などを配信しています。

「企業の業績と株価は長期的に統一する」という考えで、米国株の長期的投資をしています。オプション取引では短期的には市場はランダムに動くと考えて取引しています。

元米国不動産アナリスト。米国MBA保有。海外生活約25年。個人投資家兼オプショントレーダー。