
インデックスファンドとETFの違いを徹底比較|どちらが自分に合っている?
By Staff | 2025-05-30
Category: インデックス投資
近年、米国株を中心としたインデックス投資が日本でも広く注目を集めています。
投資信託(インデックスファンド)やETF(上場投資信託)を使えば、初心者でも手軽に市場全体に投資できます。
しかし、インデックスファンドとETFは似ているようで実は違いが多く、自分に合った方を選ぶことが大切です。
本記事では、両者をさまざまな観点から徹底比較し、選び方のポイントを解説します。
1.1 インデックスファンドとは
インデックスファンドは、特定の株価指数(インデックス)に連動することを目指して運用される投資信託です。
一般的に証券会社や銀行を通じて購入し、基準価額は1日1回決まります。
「S&P500連動型」「全世界株式型」などの種類があります。
1.2 ETF(上場投資信託)とは
ETFは、証券取引所に上場している投資信託で、インデックスに連動するものが主流です。
株式と同じように市場でリアルタイムに売買でき、価格は市場で決まります。
米国株ETFの場合はドル建て、日本国内ETFなら円建てで取引されます。
2. 購入方法の違い
インデックスファンド → 証券会社や銀行のWebサイト、アプリから購入(定額積立なども簡単)
ETF → 証券取引所で株式と同様にリアルタイムで売買(指値・成行注文が可能)
積立投資をするならインデックスファンドの方が便利という声も多いです。
3. 手数料の違い
3.1 信託報酬(運用コスト)
一般的にETFの方が信託報酬(年率の運用コスト)が低い傾向があります。
ただし、近年は低コスト型インデックスファンドも増えており、差は縮まっています。
3.2 売買手数料
インデックスファンド → ノーロード(購入時手数料なし)の商品が主流
- ETF → 売買の際に証券会社の取引手数料がかかる場合がある
4. 流動性と取引の柔軟性
ETF → 市場価格でリアルタイムに売買可能。相場急変時でも機動的に取引できる。
インデックスファンド → 基準価額は1日1回。売却時は申し込み後、翌営業日などに価格が決まる。
短期売買や相場に応じた細かいコントロールを重視する人にはETFが向くでしょう。
5. 分配金(配当金)の扱い
ETF(日本の証券口座で購入時) → 通常、現金で受け取る(自動再投資サービスは基本的に提供されていない。一部証券会社で限定的に対応)
インデックスファンド → **自動的に再投資される(再投資型)**ものが主流。配当金を受け取る設定も可能な場合あり。
そのため、配当を自動で再投資して長期で複利効果を高めたいならインデックスファンドの方が便利です。
6. 税制面・NISA/iDeCoでの使いやすさ
- NISA、つみたてNISA → 対象商品が異なる。つみたてNISAはインデックスファンドが中心。
iDeCo → ETFは原則対象外。インデックスファンドが選択肢となる。
税制優遇制度と組み合わせた積立投資ならインデックスファンドが有利です。
7. どちらが自分に向いている?選び方のポイント
7.1 投資スタイル別
長期積立・放置型 → インデックスファンド
相場を見ながら自分で売買タイミングをコントロールしたい → ETF
7.2 投資金額・取引頻度別
少額・毎月コツコツ積立 → インデックスファンドが手軽
ある程度まとまった金額をタイミングを見て投資 → ETFも選択肢になる
7.3 投資経験・リテラシー別
投資初心者 → インデックスファンド
投資中上級者、米国ETFにも慣れている人 → ETF
8. まとめ
インデックスファンドとETFは、どちらもインデックス投資の優れた手段ですが特徴や使い方が異なります。
手軽さや積立のしやすさを求めるならインデックスファンド
コストや取引の柔軟性、リアルタイム性を求めるならETF
自分の投資スタイルや目的に合わせて賢く選び分けていきましょう。
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投資忍者 プロフィール
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「企業の業績と株価は長期的に統一する」という考えで、米国株の長期的投資をしています。オプション取引では短期的には市場はランダムに動くと考えて取引しています。
元米国不動産アナリスト。米国MBA保有。海外生活約25年。個人投資家兼オプショントレーダー。